源氏物語〈巻1〉

2006年12月2日 読書
ISBN:4062614510 単行本 瀬戸内 寂聴 講談社 ¥1,365

寂聴さんの本はとても読みやすくて、それに生き方もすごい。
あんなに穏やかデ優しそうなお顔だけれども、
見た目からは想像できないような波乱の恋愛や生活をしてきている。

人は煩悩とかいろんなしがらみから解いて、仏さんになったとき、
どれだけ穏やかになれるんだろうと思ったこともある。

近所のお寺を通ったとき、こんな書き物が記してあった。『欲は消せなくともコントロールできる』

食べることもたくさん食べた後の嫌悪感はおおきく、その時は「食べ物なんて消えてしまえ」
と安易に望むのだが、

食べないと生きれないのも事実。
普通、みんなはおなか空いて食べて満たされてほんのすこしばかりの間幸せになるのだ。

そして、その愚かな行為の最中に、テレビをつけたら、
飢えて栄養失調に陥っている子供達をみて、「ごめんなさいごめんなさい」
と思ったり、

世の中はアンフェアなようにも思えた自分だけど、
みんなそれぞれ、色んな形の辛や苦や哀や悲や悪などといった、黒い部分があるはずで、

そう思うと実はフェアな世の中なんじゃないかとも少し思ったり、

でもまた、一日は色んな、心の迷いと葛藤にしがらみつく

源氏物語に登場する女性たちもみんな色んな葛藤やしがらみで悲しんだり、苦しんだり、それが怨念になったり、、、

人間てみんなそうなんだとおもうと、こう、日々生きている人たちが凄いと思う。
毎日みんな葛藤してるんだろうか。

私も摂食障害にかかる前まではここまで色んな葛藤に悩まされてたのか。
今苦しいフリしているけど、実は昔の違うことでの、例えば部活とか、転校して友達できなかったときとか、受験勉強や、妹との比較とか、両親への憎しみとか、
あの時もあの時で幼いときの自分はそれらに抱え込まれていて、
あのときのしがらみの方が苦しかったんじゃないか。

時間が断てば悩みなんて本当はそんなもんか。
苦しいのは結局はそんなもんか?

また、よくわからないことを考えてしまう。

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